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『フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方』 ダニエル・ピンク著

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

 

 ダニエルピンク本です。未来の姿というか現在の働き方の小さな変化を上手くとらえているところは見事です。当然、アメリカ国内で起こっていることを記していますが、おおよそ、日本も少し遅れてほとんどのケースではアメリカの後を追っているからピンクの言う事は日本の未来像となっている。身近なところでもフリーエージェントで仕事をしている人は多くなっている。特にITの世界が中心ですね。

目次

第Ⅰ部 フリーエージェント時代の幕を開けた
第1章 組織人間の時代は終わった
第2章 全米4人に一人がフリーエージェント
第3章 デジタル・マルクス主義が蔓延する

第Ⅱ部 働き方の新たな常識とは?

第4章 これが新しい労働倫理だ
第5章 仕事のポートフォリオ分散投資を考える
第6章 仕事と時間の曖昧な関係

第Ⅲ部 組織に縛られない生き方もできる第7章 人との新しい結びつき方がある

第8章 利他主義で互いに恩恵を受ける
第9章 オフィスに変わる「サードプレイス」(第3の場所)
第10章 フリーエージェントに役立つ新ビジネス
第11章 「自分」サイズのライフスタイルを見つけよう

第Ⅳ部 フリーエージェントを妨げる制度や習慣は変わるか

第12章 古い制度と現実のギャップは大きい
第13章 万年臨時社員の実態と新しい労働運動の始まり

第Ⅴ部 未来の社会はこう変わる

第14章 「定年退職」は過去のものになった
第15章 教育はテイラーメードでできるようになる
第16章 生活空間と仕事場は緩やかに融合していく
第17章 個人が株式を発行する
第18章 ジャスト・イン・タイム政治が始まる
第19章 フリーエージェントで未来は大きく変わる

以下は印象に残った部分をピックアップ

第Ⅰ部 IT機器がもららした働き方の変化。Netscape社を例にIT企業はすぐに技術や経営方法が古くなれば淘汰される。

第Ⅱ部 自分の人的資産を分散投資することでリスクヘッジ複数の顧客、プロジェクトに投資をする。(従業員は1社にのみ投資している)また、横の忠誠心が重要。能力(商品、サービス、アドバイス)を提供する。

第Ⅲ部 ”弱い絆の力”という言葉が出てくる。利他主義でビジネス。これがキーワードでしょう。サードプレイスは日本語ではノマドワークという言葉が流行ったので補足不要でしょう。

第Ⅳ部、第Ⅴ部 「モチベーション3.0」にも書かれているように自分が好きでできる仕事を見つけることが大きいのではないかと思う。また、ピーター・ドラッガーの言葉を引用している。

本当に必要なのは重さ1キロちょっとの脳ミソだけなのにどうして企業は80キロもの体を都心のオフィスまで30キロも運ぶために金を払うのか

 コンピュータがある場所=オフィスという考え。ホワイトカラーはそれでいいと思う。コンビニではコピー・ファックス、銀行業務もある。

FAN(フリーエージェントネーション)債は新鮮な言葉だった。個人が発行できるまでになるには知名度がないと日本ではなじまないかもしれない。だが、ITの使い方上手な若い世代は可能性は大いにあると感じた。