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「インサイト」桶谷功 著

インサイト

インサイト

 

この本でいう「インサイト」とは、消費者の気持ちを見つけ出すこと。著者は記している。過去の事例を踏まえてブランディング、広告を通して紹介している。

消費者分析との違い
USP(Unique Selling Point:他にない売りのポイント)を重視する。
そのためのインサイトをまとめるスイッチとして主に
【準備編】頭と気持ちをほぐす
【実践編】カラダと五感を使って体験してみる
 ・ターゲットになりきって使ってみる
 ・売り場に行ってみる
 ・ターゲットの集まる街に行く
 ・トレンドを体験する
 ・関係ないジャンルの共通項を探る
 ・身近な人に聞く

ホンネを聞き出す調査方法として、以下を紹介している。
1.エスノグラフィック調査…対象者に同行してルポ
2.ポラロイド写真調査…テーマに沿って写真を撮ってもらう
3.コラージュエクササイズ…準備された写真を組み合わせてコラージュを作る
4.ポストカード調査…対象者宛てにキーワードが書かれた手紙を提示して話合う

等を紹介。

第3章以降は具体例を紹介しながら紹介
・スキーブームが去ったリゾート地は、シーズン中はクリスマスイベントになった。
・安価な居酒屋は、個室を重視する仕切りなどを作るようになった
・セルビデオの販売は、子供を持つ親が子供が何度も見たいビデオにすることで売れるようになった。
・シリアルは健康志向の朝食として売り場を変える
・ハウスウエディング
など、具体的ではないがいくつかは納得できる内容もある

第4章以降には具体的な企業名で紹介されたものがある
ハーゲンダッツインサイトがブランドを進化させる
・シック(かみそりメーカー);差別化を生みだす。「切れてなーい」

締めくくりとして
「心の奥底にあるホットボタン」は何か探り出し、スイッチを押すことだということを改めて語っている。