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「決定力! :正解を導く4つのプロセス」チップハース,ダンハース著

決定力! :正解を導く4つのプロセス

決定力! :正解を導く4つのプロセス

 

WRAPとい綴りで紹介されている。 4つのプロセスとは、(W)Widen Your Option (R)Reality-Test  (A)Atten Distance Befor Deciding (P)Prepare To Be Wrong の頭文字を取ったもの。しかし、覚えにくい。最後の解説にあった以下が覚えやすい

  • (W)ワイドな選択肢を探る
  • (R)リアリティを検証する
  • (A)あいだを空けて考える
  • (P)失敗を想定する

目次

  • 第1章 意思決定の四つの罠
  • 第2章 視野の狭窄を避ける
  • 第3章 マルチトラックする
  • 第4章 自分と同じ問題を解決した人を見つける
  • 第5章 逆を考える
  • 第6章 ズームイン・ズームアウト
  • 第7章 ウーチングする
  • 第8章 一時的な感情を乗り越える
  • 第9章 核となる優先事項を貫く
  • 第10章 未来を”幅”で考える
  • 第11章 アラームをセットする
  • 第12章 プロセスを信じる

(W)ワイドな選択肢というのは、早い話、「唯一の方法」や、~をした方が良いかどうか?という二者択一ではなく、三択、四択と取り敢えず、増やして考える。また、4章の「自分と同じ問題を解決した人を見つける」人だけでなく、物事や企業の行動を参考にするという考え方である。

(R)「確証バイアス」私たちの思い込みを裏付ける情報を探そうとしている。反対意見によってCEOの自身過剰を和らげることができる。確証バイアスを和らげるのも同じような反対意見が必要だと著者は言う。また、信頼できる情報を集めるには「反証的」な質問をするといい。ただし、力関係がある状況下では核心を突く質問は裏目に出ることがあるとも。また、一般的に外部からの視点の方が正確だが、ほとんどの人は内部の視点に偏る。最善の情報を集めるには、ズームイン・ズームアウト(外部の視点+クローズアップ)が必要。クローズアップは外部の人では見えないニュアンスを加えてくれる。ウーチング【ooch】という言葉。飛び込む前につま先をつけよとあるとおり、テストマーケティングのような考え方も必要だと。

(A)決断の前に距離を置く。10-10-10フレームワーク。その選択をして後悔するどうか?まずはその選択をすることで、10分後、10か月後、10年後のこと想像するという考え方。一時的な感情を乗り越えるということ。①単純接触効果(私たちは馴染みのあるものを好む)②損失回避(利益の喜びよりも損失の痛みの方が大きい)また、「やめることリスト」を作成する。優先事項をはっきりさせるためにも必要。その為には、先行投資も必要だと。アメリカ軍艦の例には、重要だが必須ではない仕事のリストを作った。「船の塗装」等退屈な仕事。そこで、さびは鉄のボルトから腐食が始まるからステンレス製に変えるなどすることで投資は必要だが塗装する頻度が極端に減るという効果があったという。

(P)誤りに備える。ザッポスの退職金のことが印象的だ。新入社員に1000ドル受け取って退職する機会を与えている。このオファーにNOと言って働く覚悟を試す。社風に合わない人は退職してくださいということだ。これは両者にとって好都合だという。会社側としては管理に高額なコストがかかる前に辞めて貰えればという考えだ。

 

英語のサイトだが、http://heathbrothers.com/には、著者ハース兄弟の本と紹介がある。