『SHARE シェア<共有>からビジネスを生み出す新戦略』 レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース
自分のためのメモまで。
- 作者: レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース,小林弘人,関美和
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: ハードカバー
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パート1 新しいシェアが生まれるまで
パート2 グランズウェル
パート3 何が起こるか?
大量消費時代、物を共有しようという動き。具体的例を米国で行われた例を出して解説。実際には、よく考えると
「カーシェアリング」「時間貸し自転車」「時間貸し駐車場」古くは「図書館」などは共有として既にあるビジネス。今読むには、新鮮さは感じない。中古品を売る「オークション」サイトなども既にある。
21世紀の産業革命がはじまる クリス・アンダーソン著
- 作者: クリス・アンダーソン,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 単行本
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3Dプリンタ、インターネット、オープンソース、クラウドというキーワードが最近はメディアなどで話題にならないことはない。2007年がきっかけでこの本をMakerになるきっかけになったと謝辞で書かれているので著書のクリスアンダーソンは流石に早いと感じた。
- 第1章 発明革命
- 第2章 新産業革命
- 第3章 未来の歴史
- 第4章 僕らはみんなデザイナー
- 第5章 モノのロングテール
- 第6章 変革のツール
- 第7章 オープンハードウエア
- 第8章 巨大産業を作り替える
- 第9章 オープンオーガナイゼイション
- 第10章 メイカーズの資金調達
- 第11章 メイカービジネス
- 第12章 クラウド・ファクトリー
- 第13章 DIYバイオロジー
第1部とした1~5章までは少し理屈を言ってるので内容的にはつまらない。
第2部とした、未来に対してはものづくりに興味あるひとならば大変参考になる内容である。
ardouino,sparkfunがオープンハードウエアとして紹介されてる。自分も電子技術をかじっているのでこれらのボードがあるのは知っている。全くの素人は難しいかもしれないが簡単な電子回路とプログラムが理解できる人ならば大変魅力的な物で趣味やサイドビジネスに利用するにはとても面白い。また、これら情報共有で仲間を増やすことできれば更にうれしいことこの上ない。著者クリスはかなりな、Geekな人です。
3DのCADがオープンソースになっているのは良い情報だった。
今や、DMMがデータを渡せば3Dプリンタで作るサービスを行っている。クリスがDIY Dronesを立ち上げたときに比べても日本での環境は整った感じがある。あとは、面白いアイディアをもっていれば、仲間も集まるだろう。Makerになれるかもしれない。
GeekがMakerを革新させたという一冊です。
「100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影」春日真人著
ポアンカレ予想について
天才数学者ポアンカレは、「穴の数が同じならば同じ形とみなそう」という発想。
地球が丸いことを証明するには「長い長いロープを用意し、岬に立ち、まずロープの一端を岬にしっかりと固定し、もう一方の端を船に結びつけます。そして船はロープを付けたまま、長い航海へ出かけるのです。地球を一周してきた船のロープを手元に手繰り寄せることができれば地球は丸いことが証明できたとする。」
そんな考えかた。突飛ですが面白い。3次元を2次元の道具(ロープ)で証明することができるという発想です。さて、宇宙は何次元なんですかね。11次元という人もいます。。。。
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影
- 作者: 春日真人
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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「世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム」ジョン・マコーミック著
- 作者: ジョン・マコーミック,長尾高弘
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/07/19
- メディア: 単行本
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インターネット関連のアルゴリズム紹介が多い。
- 検索エンジンのインデックシング ワードの関連性。初歩の検索エンジン
- ページランク Googleで提供されている、所謂、被リンクというもの
- 公開鍵暗号法 SSLやRSAといったことに利用されている
- 誤り訂正符号 チェックサムなど
- パターン認識 画像認識
- データ圧縮 JPEG,PNG(GIF)または、動画のMPEG等の考え方
- データベース RDBという考え
- デジタル署名 信頼されたページやメール送信元であることを証明する方法
- 決定不可能性とはなにか あることが真ではないことの証明
9つ目は理解できなかった。公開鍵の考え方が知ることができたのは満足。
「インサイドボックス 究極の創造的思考法」ジェイコブ・ゴールデンバーグ、ドリュー・ボイド著
Thinking outside the box.ということを良くいう。TED で紹介していたHack a "banana, make a keyboard!" MIT のJay Silverがプレゼンテーションを行っていたことが印象的です。10月8日放送 | Eテレ NHKオンライン
序章から2つの原則
- 閉じた世界の原則。身近な資源に目を向けるということ
- 形式が機能に従うのではなく、機能が形式に従う。つまり、ひな形のような形式を生みだして次に「機能」を考えると常識から逆の発想。
第一章 イノベーションは閉じた世界の中にこそ潜んでいる
限られた資源の中だけでどうするか考える。アポロ13が地球に生還できたことを例にとって説明。映画で知ったが感動的なものでしたね。
第二章 引き算のテクニック
(実例)スピーカーと録音機器を取り除いたソニーWalkman等
方法として
- 製品やサービスの内部の構成要素を洗い出す
- 不可欠な要素をひとつ選び、「全面的削除」または「部分的削除」をする
- 削除を行った後、で生まれる製品、サービスにメリット、価値、市場を考える。失った機能の代替え要素。
- 新しい製品、サービスは実現が可能か?製造できるか?どうして可能か不可能か?等磨きをかける。
第三章 分割のテクニック
3つの方法 ①機能的分割 ②物理的分割 ③機能を維持した分割する。分割後、「空間的組み換え」「時間的組み換え」をする。機能的分割例では、モーターを分割したエアコンの例が面白い。(GE社)
第四章 掛け算テクニック
①要素を洗い出す②ある要素の数を増やす③そのコピーにすべて、オリジナルと異なる性質を持たせる。⇒一見常識に反した形から、製品が発展して新しいメリットが生まれる。例)ツェツェバエの駆除方法。「不妊虫放飼法(SIT)」という不妊化した雄を放すことで激減させた
第五章 一石二鳥のテクニック
1.内部要素(自分がコントロールできる) 2.外部の要素に(その周辺の物)
↓ × ↓
A.まったく新しい課題を担わせる B.既に別の要素が担当していた課題を担わせる
(実例)①アウトソーシング 開発は社外、提供窓口一本化⇒iPhoneアプリ(2×B)
②既存内部資源の活用 ミュージカル俳優に楽器演奏を兼任。出費抑制で新たな演出(1×B)
③内部要素に外部要素を担わせる 一家伝来のハンマー連動WebSiteを作って由来継承する。(1×B)
第六章 関数のテクニック
要素を洗い出し、互い関係ない2つの変数を選び、一方の変化に合わせて、他方の性質が変わるようにする。⇒新たな価値が生まれる
カメレオンのように周囲環境の変化に応じて体の色が変化することがヒント。例として色が変わる哺乳瓶を紹介。ミルクの温度が一定以上になると変化する。
第七章 矛盾を見いだせ
矛盾を構成する3つの要素①利益や恩恵の要求②利益や恩恵を得る為のコスト③其の2つを結び付ける連結要素
実例)SETIのデータ解析①利益:PC能力増強したい ②コスト:支出は圧縮したい ③連結要素:予算の支出はSETIから? ⇒人々のPC余剰処理能力を「寄付」してもらって矛盾を打破。
考え方のひとつとしては大変興味ある内容で面白い。「関数テクニック」は訓練しないと難しいが、これが一番市場にないものを考えるには一番良いものができると思う。
- 作者: ドリューボイド,ジェイコブゴールデンバーグ,Drew Boyd,Jacob Goldenberg,池村千秋
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/05/15
- メディア: 単行本
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「アルゴリズムが世界を支配する」クリストファー・スタイナー著
過去のドキュメンタリーを記述された、比較的読みものという内容。アルゴリズムの理屈の記述はない。
印象に残ったところだけ。
企業のコールセンターなどが、録音していることを告げる。これは言葉の発し方から、言葉使いをアルゴリズムを使ってどんな人間かを分析している。
確かに可能だと思う。
- 感情重視型の人
- 思考重視型の人
- 行動重視型の人
- 内省重視型の人
- 意見重視型の人
- リアクション重視型の人
と分析されていると。また、GoogleなどのGmailはアルゴリズムで分析され広告を表示している。メールは確かにコンピュータに読まれていますね。
「WORK SHIFT」 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
テクノロジーの進化、グローバル化の進展など利便性を追求しインターネット、携帯電話から24時間休み無く働かなければならない2025年の未来を著者が予想しています。ある意味ワーキングプアというような現状になる。人とのつながりは、バーチャルな世界で繋がり、どこに居てもアバター等を介して、相手の本当の姿を知らずにコミュニケーションを取る未来。テクノロジーを維持するための化石燃料を大量に消費。
確かに推測できる未来と思う。
著者のWorkShiftは、そんな未来の働き方を変えようということ。
第一のシフト→「連続スペシャリスト」になる。そして「好きな仕事」を選ぶということ
第二のシフト→孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」カメレオン人間になるという言葉は新鮮です。参加するグループによって立場が変わるので当然といえば簡単ですがなかなかできない人もいるでしょう。
第三のシフト→大量消費から「情熱を傾けられる経験」、自分に取って大切なものを仕事として選ぶことですね。
ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
- 作者: リンダグラットン
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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